「見学する人は多いのですが、なかなか成約まで至らなくて。。」という状態の場合、まずは、見学に来た方がどうして購入を見送ったのかの理由集めが必要です。

これはすごく大切な情報ですが、聞いていない営業マンも結構いたり、聞いていても売主さんに言いにくいなと感じて報告していなこともあります。

例えば、劣化箇所が多かったり、汚れていて「見映え」がよろしくなく、買いたいという気持ちがわかない人が多い場合。

こういう場合は、壁紙や畳交換、ハウスクリーニングなど表層のリフォームや、木や草の伐採をしてみると効果が出ることが多いです。

できるだけ費用をかけずに、どんな手直しができるかを考えたいところです。

次に、規定の建ぺい率や容積率をオーバーして建てられてる一戸建ての場合です。

この場合、物件は気に入ったのに、住宅ローンの物件審査でNGが出てしまう、、ということが多かったりします。

ただ、築年数やどの程度オーバーをしているかにもよるのですが、審査に通る金融機関もありますが、通常より少し金利が上がったり、借入額が制限されることもあります。

このあたりのことは、購入を検討している早い段階でお知らせして、そのことも込みで検討してもらうことで、後から知らされてがっかりされないようにすることや、審査に通りそうな銀行の目途を付けておくことが対策としては必要だと思います。

売れない理由を分析し、対策を考え、実行するの繰り返しを行っていくのが大切だと思います。

今回のお客様は、東村山の一戸建てを売却して、賃貸に引っ越しを検討されていました。

「古い家ですし、狭いので売れるでしょうか？」と不安そうにお話しをされていましたが、学区的に人気のあるエリアでしたし、建て替え用地としてスムーズに売れそうでした。

それよりも気になったことが、引っ越し先の賃貸が見つかるかどうかです。

売主様は60代後半の単身男性でご病気があり、年金と貯蓄で生計を立てています。

また、ご親族の方も近くにいない状態で、賃貸の審査が通るかどうかがポイントになりそうだったので、まずは引っ越し先を探すことから始めました。

結果としては、予定より少し家賃は上がりますが、希望エリアの賃貸マンションに入れそうだとわかり、売却活動を始めることになりました。

売れるどうか不安というご相談でしたが、その点は問題なく売れそうで、まさか引っ越し先の方が問題になるとはお客様も思わなかったそうです。

意外なところに落とし穴があったりするので、そういうことの確認も含めて相談してみるというのも有効かもしれませんね。(^^)