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不動産売却コラム
第2回 不動産査定額は高い方がよい??
『査定価格が他と比べてかなり高い会社があります。嬉しい気持ちもしますが、なぜこれだけ価格差があるのかわからないです。どうしてなのでしょうか?』
どうしてそのような高い査定額が出たのか、それで売れるのか? まずは聞いてみるのが良いと思います。
それでもよくわからない場合は下記のことが参考になると思います。
不動産会社が算出してくる査定額というのは、不動産市況、過去の成約事例、周辺の売り出し物件価格などを踏まえて算出された信頼がある価格のはずです。
そのため、1社だけ他と比べてかなり高い価格になるということはないはずです。
また、不動産会社の査定額というのは、買い取り額ではないため、高い査定額を出してお客様に気に入ってもらい売却を任せてもらおうと考える営業マンも中にはいます。
自分のお家ことを良く言われれば嬉しいので、ついその高い金額の会社に任せたくなると思いますが、これが大きな間違いです。
もし、その高い査定額で売却を開始した場合どうなるでしょうか?
おそらく売れずに時間だけが過ぎていきます。そして不動産会社から
「値下げをしないと売れないです」と連絡があり、そこで渋々価格を下げることになり、結局は最初の査定で他社が出していた相場価格で販売をすることになることがとても多いです。
また、高い価格で出しておいて売れなければ様子を見ながら価格を下げていく方法もありますが、買う側からすると「売れないから下げているのだな」というマイナスイメージをもたれることもあるので注意が必要です。
今は不動産情報をインターネットでいくらでも調べることができるため、そのエリアで探しているかたは、相場価格についてもかなり詳しい場合が多いです。
相場価格より高い物件は、価格が下がってきたら検討しようと考えて、問い合わせ等もせずにそのまま様子を見ていることも多いです。
そのため、売主様としても不動産会社が提示してきた査定額が高いのか、低いのか、相場価格なのかをある程度判断できた方が良いです。
相場価格を把握するのに役立つのが、「不動産チラシ」と「ネットの物件情報」
新聞折込やポストに入ってくるチラシを集めておく、ネットで近隣の物件がどのくらいで販売されているのかを調べてみる。これだけで大体の相場価格をつかむことができます。
実際、不動産会社の営業マンが査定価格を出す際に参考にしているのもそのような近隣の販売事例です。
その上で不動産会社から提示された査定額をあらためて見てみると、それが高いのか、低いのかについてある程度わかるようになります。
それらをもとに売主様の売却希望期間なども考慮し、販売してくれる不動産会社とも相談した上で、最終的に価格を決定するのが良いと思います。