土地や一戸建てを売買する場合、契約書の条項に「売主が引き渡しまでに隣地との境界を明示する」という文言が入ります。

境界がはっきりすると、正確な面積も出ますので、測量と境界確定を引き渡しまでの間に行うことが多いです。

そもそもなぜ測量を行う必要があるというと、数十年前に登記された土地面積と今の面積に誤差があることも多く、それが原因でトラブルになることを防ぐためです。

もうひとつは、隣地との間にあるブロック塀はどちらの敷地に入っているのか、越境物はないか等の確認をするため境界確定を行う必要があります。

また、境界を決めるには隣地所有者の合意も必要ですので、お隣がお引っ越しされる場合には、ご連絡先など聞いておくと良いかもしれません。

そして、肝心な測量費用ですが、土地の広さ、接している境界の数や、私道または公道に接しているのかによって違いますが、一般的な住宅地で40万円～60万円くらいかかることが多いです。

金額を考えると、まだ売れるかどうかわからない状態で、売主さんに測量を勧めにくいというのが不動産会社の本音だと思います。

測量等を行わずに境界非明示で売買することもできますが、売却金額が下がる要因になってしまいます。

また、測量も作業別に何段階かありまして、仮測量という方法で費用を抑える方法がありますので、仮測量でとりあえず面積や推定の境界位置を出しておくということも可能です。

そのあたりは営業マンと相談しながら進めるのが良いと思います。

今回のお客様は東村山市内の一戸建てにお住まいのお客様。

「家の断熱がよくないのと、間取りが使いにくい部分があるので、建て替え、リフォーム、売って住みかえるか悩んでいます。。」

今の環境に大きな不満はなくて、でも、間取りや家の断熱状態がよろしくなく、夏暑くて冬寒いのが不満、、また、広すぎて将来維持できるかも不安もおありのようでした。

広過ぎるのであれば、例えば敷地を半分売って、売ったお金で建て替えるという方法もあります。

でも、平屋を建てたいというご希望もあり、そうなると建ぺい率、容積率の関係である程度土地の面積も必要になりますから、売らずに今のまま建て替えが良いですかね。

今のお家を売ってでも、購入したい！という物件の条件をあげてもらいましたが、予算オーバーになってしまう、、そもそもいつ出てくるのかわからないということもあるので、、売って住み替えるのは、なかなかハードルが高いかなと感じました。

そうなると、今のお家を建て替えて、将来、土地の一部を切り離して売れるように建て替える位置を工夫するなどの方法が今のところ有力かと思いました。

急ぐお話でもないので、まだご検討中ですが、それぞれの方法のメリット、デメリットがわかって、少し前進してもらえたようでよかったです。