ペットを飼っているお家を売却する場合で、特に気を付けた方が良いのが、「臭い」です。

飼っている方は慣れていて気にならないと思いますが、動物が苦手な方、アレルギーの方は少しきつい臭いを感じるだけで、敬遠されることもあります。

先日、お客様と見学にお伺いしたお家でも、ワンちゃんを飼われていて、「動物が苦手な方もいらっしゃると思うので」と気を遣ってケージに入れてくださっていました。

そのお客様は、動物アレルギーがあったので、ありがたいご配慮だったのですが、「どうしても臭いが気になってしまいました」とちょっとマイナスなイメージを物件に対して持たれたようでした。

動物の臭いが気になるという方は思いのほかいらっしゃいます。

そのため、売却中はシャンプーの回数を増やしてみるというのも有効だと思いますが、そこまでしなくても、窓を開けて空気を入れ替えておくだけでもだいぶ違います。

また、ペット可のマンションの場合には、ペット飼育の決まりごとや、近隣の方がペットを飼っているかどうかなども気になることです。

知っている範囲で構わないので、見学に来た方にご説明をしてあげたり、あらかじめ担当の営業マンに伝えておくなどすると良いと思います。

今回のお客様は築40年のお家にお住まいで、雨漏りや家の傾き、配管のサビなどあちこち故障が出てきて、建て替えを検討されていました。

ただ、今の建物が建ぺい、容積率オーバーをしているため、建て替えると今よりも小さいお家しか建たないし、それなら、売却をして広いお家に住み替えてしまう方法もあるのかなと思ったそうです。

でも、実際のところどちらが良いのかわからずご相談にお越しくださいました。

「今がこういう間取ですが、これより狭くなるとなぁ。。」とご主人は少し困った感じで間取り図を見せてくれました。

それを一緒に見ながら、建て替え時に、どのくらいの延床面積になるのか計算してみました。

そして、建て替えると、どのくらい家が小さくなるのか考えてみましたが、ご主人が思っているほど小さくならないようです。

一方で、自宅を売却してもう少し広いお家に住み替える場合についても考えてみました。

あらたにローンを組む金額や、建物解体費なども見込んでおくと、売却の手取り額がご主人が思っていたよりも少ないということがわかりました。

それを踏まえると、建物が少し小さくなっても、ある程度希望の間取りが実現できるのであれば、建て替えのほうが良いのではという話になりました。

そのため、まずは、ハウスメーカーや工務店で建て替えプランについて相談してみてもらうことになりました。

「売却の話しにならなくて申し訳ないですけど、どんな間取りが入るのかちょっと楽しみです。」とお帰りになりました。

一歩進んでもらえたようでよかったです！

建て替えを検討するときに、この家がいくらで売れて、どのくらいの広さや金額の家に住めるのかなど、住み替えについてもちょっと考えてみるのも、良い機会かもしれませんね。