売却をするときに、今使っている家具や家電などはもう使わないという場合もあると思います。

この場合に、その分を金額に上乗せできるかどうか？と聞かれることがありますが、結論から言うと、価格に上乗せは難しいです。

今はリサイクルショップなどでも製造後5年経つと買い取ってもらうのも難しかったりしますよね。

特に製造後10年以上経っているエアコンは買主さんから撤去してほしいというリクエストが出ることが多いです。

最近のものは、やはり省エネで電気代が全然違うというのが理由のようです。

ただ、中には出来るだけ転居費用を抑えたいという方もいて、家電や、使えるものは出来るだけ置いていって欲しいというリクエストを出される方もいます。

その場合には、契約をする前の購入申し込みの段階で、置いていくものなどをお互いに確認しておきます。

そして、契約時に、「付帯設備表」というもので、置いていくもの、撤去するもの、故障の有無、壊れた場合はどのような対応になるかなどを書面で残しておくことが必要です。

売却通信を見てくださっている方から電話がありました。

「主人が体調を壊して返済がきつくなってきたのですが、売らないといけないのか、それとも何か方法はあるのでしょうか。。こんな相談をしてしまいすみません。」

電話をくれたのは奥様だったのですが、声を聞いただけで困っているのがわかりました。

不動産会社には、売る前提でないとなかなか相談をしにくいですよね。

私がお客さんだったら、こういうときにどこに相談したら良いかわからないです。

後日、そのお客様には、来店して頂き状況をお聞きしました。

できれば売却は避けて、今のお家で暮らしたいというご希望が強かったので、リバースモーゲージの利用や銀行への返済猶予の相談などをご提案。

ただ、銀行へ相談するのは緊張すると思いますので、銀行へ伝えること、銀行から提案されそうなことも、予想して説明させてもらいました。

当社は不動産会社ですので、不動産の売買を仲介させてもらうことがお仕事です。

でも、今回の方のように、「困った、売るしかないのか、、」と思っている方に、専門家から見たら他にも選択肢が考えられるのに、「はい、売るしかないです。」という対応はしたくないです。

専門家だからわかる他の選択肢もご説明して、それらのメリット、デメリットを検討してもらいたいです。

そして、納得して売る、売らないなど決めて、不安を解消し、穏やかに日々を過ごせるようになって頂きたいと思っています。