不動産の売却を考え始めたときに多くの方が考えるのではないでしょうか

特に急いで売る必要性の無い売主様がよくこの質問をされます。

住替えや様々な事情があって、売却を急ぐ場合には『今、売る』という選択肢しかないので、こういう疑問はあまり湧かないものですが今売る必要性のない方にとっては、売り時というのは大きな判断基準になるようです。

また、不動産の売れる、売れないに影響を与えるのものとして需要と供給の関係があります。

例えば、野火止小学校区は中古一戸建ての物件数が少ないですが、子育て世代のファミリーが多く中古を探している方がたくさんいるため中古物件がでるとスムーズに売れます。

また、例えばマンションでは栄町１丁目のアウリオンシティは人気があって「物件が出たら教えてほしい」という人がたくさんいます。

このように東村山町別相場、マンション別相場みたいなものがあり、これらは当社も含めて地元で営業をしている不動産会社であれば良く知っていると思います。

また、近くで値下げをしているようなライバル物件があるときは、その物件が売れるまで待ってから販売を開始した方が良い場合もあります。

そのため、売るタイミングを検討する際はそれらの情報を営業マンやチラシ、不動産ポータルサイトなどで調べた上で、大きなリスクになるようなことがなければ、あとはご自身やご家族が売却に係る手続やお引越しなどの時間がとれる時期などに合わすのが良いのではないでしょうか。

居住用不動産の場合には株のようにしょっちゅう相場が上がったり、下がったりはしていませんので大損したり、大儲けしたりということも、現在ではそんなに多くはありません。

今回のお客様はご主人様を5年前に亡くされてからひとりで一戸建てにお住まいでした。

息子さんご家族からはひとりで住んでいるのも心配だから早く家を売って自分達の近くに引っ越してきてほしいと言われていたそうです。

でも、30年以上住んでいて近所の方とは家族のように仲良くお付き合いしているし、なかなか離れる決心がつかないそうです。

何十年と住み慣れている場所からお引越しをするという事は 若い世代の私達にはまだ経験もなく、想像するのも難しいくらい それくらい大変なことなのだなあとあらためて思いました。

ただ、屋根から雨漏りをしていたりあちこち修繕しないといけない箇所が出てきているそうです。

修繕するにも費用がかなりかかりそうなので今後どうするか本気と考えないといけないと思い、売却した場合の価格、手続きについてやお隣さんとの敷地の境がはっきりしないことなども気になっていたので相談したいと来店してくださったそうです。

お話をお聞きして売却活動をする前にまずは時間がかかりそうな境界確定と測量作業を進めていくことをアドバイスさせてもらいました。

ひと通りお話が終わった後にお客様が「今日は疑問が色々と解決できてよかった。

でも、あなたに相談するまでに2年かかったわよ。」とホッとされた表情で話されていました。

お金や時間の事、効率的に考えれば 少しでも早く相談して売却を進めた方が良いという場合もありますが その腰を上げるまでの期間は、気持ちの整理をするためにもきっと必要な時間なのだと思います。