居住しながら売却活動を行う際には、住んでいる状態をお客さんが見学に来ます。

荷物が少なくて、お部屋の床や壁が良く見える方が印象がよくなります。

ただ、住みながら荷物を片付けるなんて大変ですよね。

収納スペースがたくさんある場合は、とりあえずその中にしまっておくこともできると思いますが、スペースが限られている場合は、レンタルボックスやトランクルームを利用されることをおすすめします。

このような施設を一時的に利用して季節ものや、使用していないものを預けると月額で１万円前後だと思います。

また、最近はトランクルームから荷物も出し入れしたいときに、配送をしてくれるサービスもあるようです。

数万円の投資にはなりますが、売却する上ではそれ以上の効果が出ます。

また、相続をした物件の場合などは、生活していたときの荷物がそのままになっていることも多いと思います。

何を捨てて良いのか、大事なものはどこにあるのかなどを把握するだけでも大変だと思います。

また、物件から離れたところに住んでいる場合は、その片付けをするために行き来をするだけでも大変な手間と時間がかかります。

その場合、お金はかかってしまいますが、片付け屋さんに全てお願いをしてしまえば、あっという間に終わってしまいます。

そのため、時間が無い場合は有効な手段だと思います。

すぐにお客さんが見に来る戸建ての場合は、早く片付ける必要があるので利用するのも良いかもしれません。

ただ、土地として売る場合は建物を見に来るわけではないため、最後の引渡し時までに済ませておけば大丈夫です。

そのため、思い出の品を自分で整理する時間もあります。

自分でやるか、業者に頼むかは、業者に頼んだ場合の見積もりをとってみて、その金額と自分の手間や労力を比較して、どうするのかを決めることをおすすめします。

また、片づけをやってくれる業者さんは、不動産会社から紹介することもできますのでご相談してみてください。

今回のお客様はご主人が10年前に亡くなられてから、お一人で東村山市の一戸建てにお住まいです。

徒歩で行ける買い物施設が近くになく、バスで移動することが段々と負担になってきたのと、広い一戸建てを掃除するのも大変なため、売却をして息子さんご家族の近くにお引っ越しをしようかと考え始めたそうです。

また、チラシで近くにリーズナブルな新築一戸建がたくさん出ているのをよく見るようになり、古い我が家は売れるのだろうかと段々と不安になってきてしまったそうです。

長く大事に住んできたわが家が売れないのではないかと、不安になっている状況はつらいと思います。

そこで、売却する場合に、まわりの物件と比較して、何かプラスになるような特徴やメリットを見つけたいと思いお話しをお聞きしました。

すると、建物の外壁、屋根、シロアリ防蟻工事等のメンテナンス工事を定期的にされていて、それらの保証もついていることがわかりました。

これなら建て替え用地としてだけでなく、中古住宅としても販売できる強みがあることがわかりました。

また、スーパーや病院も自転車で行ける範囲にあることもわかり、立地面でも思っていたよりもメリットが出てきました。

マイナスになるような情報ばかりが目についていた状況から、プラス面にも気付いてもらい、それによりお客様の顔が段々と明るくなってくるのを見て私も嬉しくなりました。

今回のお話しをもとに年末に帰省される息子さんとも話し合って、どうするかを決められるそうです。