今はコロナの件で、色々と動きにくい時期かと思います。

そのため、今回はお家の中でもできる売却準備作業をご紹介したいと思います。

まずは、「資料を揃える」です。

具体的には、物件を購入したときの売買契約書、権利証(登記識別情報通知)、リフォーム履歴がわかるもの、購入時のパンフレットなどです。

リフォーム、増築をいつ、どんな内容で行ったのかは、買う人が知りたいポイントです。

工事契約書など工事の内容が詳しく載っているものがあれば一番良いですが、ない場合は、いつ、どの箇所をリフォームしたのかを思い出して紙に書いておくだけでも役立ちます。

また、お家を買ったときの売買契約書は、ご自身が家を売るときはもちろん、相続人が売る場合の税金をする際に、取得費の計算という部分でとても重要になる書類です。

大体は、購入時に不動産会社から受け取った書類の中に入っていることが多いですが、何十年も前に購入した場合だと、見つからないこともあるかと思います。

見つからなくても売却は出来ますが、税金の計算をする際に考慮する必要があるので、不動産会社や税理士さんなどにあらかじめ相談した方がよいかもしれません。

次に「荷物の片付けと水まわりの掃除」です。

居住したまま売却をする場合は、生活感はどうしても出てしまいますが、それでもできるだけ床の見える面積を増やすことが大切です。

掃除については、お風呂、キッチン、トイレのいわゆる水まわりを重点的にやった方が良いです。

お風呂はカビ取りと鏡の水アカ取りがおすすめです。

鏡の水アカはお酢や、クエン酸を使うとよく取れますよ。

キッチンは、ガスコンロとレンジフードをキレイにしておくと、印象がよくなりますね。

個人的には、「リンレイ ウルトラハードクリーナー 油汚れ用」というのがおすすめです。^^;

上記のような作業はプロに頼むとそれなりに費用がかかりますので、外出できない今のようなときに、少しずつでもご自分でやってみるのも良いかもしれません。

今はYou Tubeなどにも掃除やプチDIYの動画がたくさん出ているので、楽しんで出来ると良いですよね。

今回のお客様は東村山で築40年の一戸建てに、おひとりでお住まいのN様(女性・70代)。

「ひとりでは広すぎるので、動けるうちにマンションに住み替えなんてどうなのかな。。」と住み替えを検討されているようでした。

建物が古くなりこの先、色々とメンテナンスが必要になる時期に、一戸建だと広すぎるし、思い切ってマンションに住み替えようかなと考える方は結構多いです。

今回もその相談かなと思い、売った場合の金額やどんなマンションがあるかなど、物件もいつくかご紹介しました。

「便利そうで、広さもちょうどいいかもしれないですね。」と言ってくれるのですが、私はN様があまり乗り気でない感じが、ひっかかっていました。

紹介した物件がいまいちだけど、私に悪いと思って合わせてくれるのかな、、何か私の対応に問題があるのかな、、など色々と考えてモヤモヤしてしまい。。

そこで、思い切ってN様に「何かあまり乗り気でなさそうに見えるのですが、問題などありますか？」と聞いてみました。

「今はご近所もとても良い方ばかりで暮らしやすいし、、この歳になって新しい環境で暮らしていくことができるのか、やはり不安になってしまいました。」

N様、気付けなくてごめんなさい。

私はN様のお話をよく聞いているつもりで、実際には自分の頭の中で、一戸建て→マンションの住み替え型にはめて、提案などをしてしまっていました。

「お客さんの立場でサポートしたい」と常日ごろ思っています。

実際にはまだまだ出来ていない自分の未熟さを痛感しましたが、N様からのご相談で貴重な気付きを得ることができました。