道路予定地にかかっている不動産の売却について説明したいと思います。

まず、道路計画はあるけど事業化されていない場合には、事業化される見込みがどのくらいあるのかで不動産売却に与える影響が変わります。

というのも、数十年前に計画ができたけど、そのあと一向に事業化されない路線と、この先10年くらいの間で優先的に整備すべきとされている優先整備路線があります。

事業化の見込みがなく、計画だけであれば、売却時に支障になることは少ないです。

ただ、優先整備路線ですと、将来事業化される可能性が上がるため、売却時の金額などに影響してくることもあります。

次に計画が事業化され土地収用(道路用地として譲渡する)が決まっている場合です。

この場合には、収用面積が少なく、残地に問題なく家を建てられる場合には、大きく値下がりする可能性は低いです。

ただ、残地の面積が極端に小さくなる、形が悪くなってしまうなどの場合には、売却難易度も上がります。

自治体は道路部分(収用する部分)しか買ってくれず、残地はそのまま土地所有者が保有することがほとんどです。

そのため、残地をどうするかを考える必要があります。

例えば、お隣の人に買ってもらえることもあれば、形や位置の問題でそうもいかない場合もあったりとケースバイケースです。

残地の処分や活用でお悩みの場合には、状況に合わせて対応方法を考える必要がありますので、お気軽にご相談ください。

今回のお客様は東村山市内のご実家(一戸建て)を相続されたお客様です。

「査定額が他より高く、売れますよと言ってくれた会社に売却を任せたのですが、実際に売り出したら、態度が変わって値下げなどを勧められてしまいました。」

買取査定のようにその金額で確実に買ってくれるなら、金額が高い方が良いのは当然です。

でも、不動産査定は「このくらいで売れるかもしれませんよ」という意味合いの提案金額なわけで、営業マンが、お客さんに気に入ってもらおうと思って、高い査定金額を出すことは簡単にできます。

そんなうまい話には乗らないと思われるかもしれませんが、自分のお家に高い金額をつけてもらって嫌な気持ちになる人はいないですよね。

今回のお客様は、査定の仕組みなどはよくわからなかったようですし、営業マンから良いことばかり言われて、蓋を開けたら話が違っていたため、不信感が出てしまったのだと思います。

私と話している中で、「確実に売れる金額っていくらくらいですかね？」という質問あったのですが、査定の目的って本来そういうことですよね。

そのため、査定に来た営業マンに「忖度無しでスムーズに売れると思う金額を教えてください。」と聞いてみるのも良いかもしれませんね。

また、価格には根拠があるので、周辺の過去の成約事例、現在の相場状況などの説明を聞いて、その金額に納得できるかどうかも大切だと思います。