ご両親が住んでいた実家を相続して売却する場合には、相続登記が必要です。

例えば、お父さんが亡くなって、息子さん3人で相続する場合、次男、三男が遠方に住んでていて、売却の手続きなどは長男に全て任せたいという場合についてご説明したいと思います。

不動産の名義は長男が単独名義で相続登記をして、売るときの売買契約手続きも全て長男が行い、売れた後に、次男、三男へ3分の1ずつ金額を渡すという方法でも相続ができます。

これは、換価分割と呼ばれていて、そういう形で相続することを遺産分割協議書に記載し、3人で取り交わしをした方が良いです。

というのも、後から言った言わないにならないようにするのと、長男からの代金贈与とみなされないようにしておく目的もあります。

もし、兄弟が3人で3分の1ずつ相続登記をして、共有の状態で不動産の売買契約をする場合、3人それぞれ売買契約の手続きに参加して頂く必要があります。

兄弟、姉妹など相続人がたくさんいる場合で、その中に手続きを任せられそうな人がいるときには、今回のような換価分割での相続、不動産売却が便利かもしれませんね。

相続登記をどこに頼めばわからないというときには、当社と提携している司法書士さんと一緒にサポートができますので、お気軽にご相談ください。

当社に専任で売却を任せてもらったいた一戸建てを売り出して、3か月が経過しようとしていました。

売れなかった理由は、周辺相場金額より高い金額設定になっていることが大きかったです。

初めて査定をしたときは周辺に競合物件が少なく、周辺の新築も高く売り出していたこともあり、それに合わせて少し高めの売り出し金額を提案しました。

その後、売り出すまでに売主様のご事情で少し時間があいたのですが、その間に新築が値下げをしたり、他にも売出し物件が増えたりと相場の状況が変わりました。

そのときに、あらためて査定、売り出し金額の提案をすれば良かったのですが、売主様が当初の提案金額で売り出すことを楽しみにしているようにも見えて、そのお話しはせずに、一旦スタートしました。

物件の見学や問い合わせは何件かあったものの、成約までには至らずという状態。

私は、上記のような経緯をお話して、相場に合わせて金額を下げることを提案しました。

「プロがそう提案されるのだから、きっとそれが正しいのだと思います。値下げした上で、引き続きよろしくお願いします。」と売主様は専任契約を更新してくださいました。

売主様にとっては、耳障りの良いことでないかもしれないと感じても、たった今の相場感など、最前線にいる自分達のようなプロにしかわからないことはあると思います。

やはり、売れ行きに影響するような事は、プロとして然るべきタイミングで、臆することなくお伝えして、適切に判断してもらえるようにサポートをすることの重要性をあらためて学ばせて頂きました。